コロナ禍と東京五輪の中で世界遺産のニュースに感激

公開日 2021.07.29

ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産委員会は、7月26日に、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島県、沖縄県)の世界自然遺産への登録を決めました。翌27日に、ユネスコは「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道・青森県・秋田県・岩手県)を世界文化遺産への登録を決めました。

コロナ禍の感染拡大第5波と東京五輪のメダルラッシュが続く中で、2日連続での世界遺産登録ニュースにマスコミ報道は“静か”でした。

自然遺産と文化遺産それぞれに魅力的ですが、日本に20ある文化遺産は、日本人の歴史・営みへの評価で日本人として本当に嬉しい。

特に今回の縄文遺跡群は、2019年に登録された古墳時代の古代日本の古墳群「舌鳥・古市古墳群」(大阪府)よりさらに昔の、大陸から渡来人がやって来る以前の縄文時代の日本人(縄文人)が1万年以上にもわたり、世界に類のない”狩猟・採集・漁撈を生業として農耕を伴わない”定住社会と精神文化を示していると評価されています。

その昔、学校教育で、日本では弥生時代に大陸からの渡来人により稲作が持ち込まれ、そこから”農耕定住生活”が始まり、日本の歴史が形成されていく・・・というように教わっていました。しかし今は、北海道・北東北の縄文遺跡群をはじめ全国各地で土器・土偶や住居跡、ストーンサークル、貝塚等の縄文遺跡が発掘され、1万5千年前頃から始まる文字を持たなかった先史の縄文時代が評価されています。

縄文遺跡群世界遺産登録推進本部長の三村申吾・青森県知事は、“自然とともに生き、平和で協調的な社会を形成していたことを物語る遺跡群は、顕著で普遍的な価値を持ち、今日のSDGsにもつながる、私たちへの大切なメッセージと示唆を与えてくれます。”と登録を祝しコメントを発表しています。

改めて、現代の日本人につながる1万5千年以上に及ぶ日本列島の自然と共生する日本人の生活文化に思いを巡らしています。

◆北海道・北東北縄文遺跡群 https://jomon-japan.jp/